11/26(金)20:00~ オンラインにて第10回むらがる勉強会「泰阜村と経済」を開催しました。約10名のメンバー+αが集まり、”泰阜村のお財布事情” についての説明を受けました。
当村に住んでいても、”村の財政状況には無関心” という方、多いのではないでしょうか。
その無関心は、「知る機会が無い・少ない」ことから来るのかな、などと思いながら当夜の勉強会を振り返ります。
「泰阜村は破綻寸前で財政的に苦しい」という認識を未だ持っている村民の方、多いんじゃないでしょうか?
夕張市破綻の衝撃が走った約16年ほど前。泰阜村も同じく ”財政破綻危機” にある自治体のトップ10に名を連ねていました。私も、このときの印象が未だに残っています。
あのようなランキング、当事者には相当心臓に悪いのですが、だからこそ、本気の改革が進んだとも言えます。
この財政破綻危機ランキングとも言える自治体の財政健全状況を表す指標の1つが「実質公債費比率」というそうです(数値が高いほど破綻危機)。
当夜は、この実質公債費比率の見方、泰阜村における比率の推移や比率が悪化した理由等の丁寧な解説を受け、「実は現在の泰阜村の財政は健全化している!!」という認識のアップデートができました。
上図の通り、現在の泰阜村の実質交際費比率は7.9%。10%切っていることが”健全である” という1つの指標なんだそうです。
財政破綻寸前とまで言われた村の財政状況を、どのような苦労があって健全化してきたのか。もうちょっと聞ける機会があるといいなと思いました。
借金を返すために徹底的に固定費を削ってきたのだと思いますが、そのあたりの改革の結果が現在の村職員の待遇にもつながっているのかもしれません。(当夜もそのような感想が聞かれました)
今年4月に実施した勉強会でも「村職員の労働環境や待遇」についての課題があるとの声が上がっていました。こういったところに、これまでの財政健全化のしわ寄せが行っているのであれば、見直す時期に来ているのかもしれませんね。
村の預貯金は現在18億円、との説明もありました。(預貯金は、税収や交付金等からのお金を貯金する決まりになっているそうです)
こういったお金の使い道を、村民ひとりひとりが意思を持って考えるタイミングに来ていると思います。
泰阜村の財政状況は、「広報やすおか」という広報誌にて都度報告されているのですが、こういった公示されている情報も意識的かつ積極的に理解に努めなくては活きてこないことを痛感しました。
今回のように、担当者や携わっている方から直接聞く機会、本当に大事だなと思います。
『知る機会は、語る機会でもある』
そんなことを思いつつ、むらがるプロジェクトの立ち位置が少し見えてきたような気がしました。
残念ながら明治8年時の消費者物価指数が算出されていないため、正しいデータが集められませんでしたが、”正解っぽい資料”を元に、④の1円=1,400円と試算しました。
明治30年頃になると、「1円=20,000円だった」というデータに基づいた記述が見つかりますね。
今、コロナも落ち着いています。地元で飲みながら来年の勉強会テーマを皆で決めましょう!
一年間お疲れさまでしたm(_ _)m