小城頭開山祭・安全祈願登山に参加してきました

’23/4/22(土) 泰阜村栃城(とちじろ、とんじろ)地区にある小城頭(こじろがしら・標高1040m)の開山祭~安全祈願登山が行われました。むらがるプロジェクトからは、足に自信がある(?)メンバー3人が参加しました。天気は良く、少し肌寒いくらいの”登山にはちょうどよい”気温でした。

開山祭~安全祈願登山を行うことになった経緯を聞きそびれ、ただ「行ってきました」の報告になってしまいますが、スリリング&空気も食事もおいしいイベントでしたので写真たっぷりで紹介します📷

開山祭

栃城神社、数年前の火事で全焼しており、かつてはどんな神様が祀ってあったのかは不明だそう。賽銭箱は明治二十数年のものが残っていました。

神事は20分程度で終わりました。コロナ関係なく、もともとこのサイズ感の神事だったのかな?いいですね、コンパクト神事👏

登山開始

バスで登山口まで送っていただき、いざ登山開始!登山の参加者は10人でした。この北側登山口の先には、飯田市千代があり、最近、千代と遠山を結ぶ「千遠(ちとお)線」が一部開通しました。今度車で来てみよう。

手書きの地図がいいですね。

歩き始めは広めの登山道も、徐々に険しさを増し、、、
頂上が見える頃には、足を滑らせたら滑落・・・という箇所もあり。子供を連れてくるか迷いましたが、この登山道を安全に登れるのは小学校3年生くらいからかな~。初心者向きの山だとは思いますが、ガイドさんがいると心強いですね。

開山祭に向けて、泰阜グリーンツーリズムのメンバーで山道整備していただいたようです。落ち葉が避けられていて歩きやすかったです👍

80年ほど前(?)に林道が開くまで、このような山道がメインの通路だったことを考えると絶句しますね。記録映画「五つの峠」によると、このような山道を子どもたちが15~30kg(大人は45kg)の炭を背負って通学・通勤していたそうで。。。往復4~5時間!!

山道を歩いてみるとわかるんですが、上りより下りが辛い・・・自分の体重支えるだけでも困難なのに45kg背負わされたら僕ならその場で炭に火をつけてアマゴ(⇐栃城名物です)焼いちゃいますね。この道を牛も歩いてたというのだから、たくましさが段違いです。脱帽!!

小城頭・栃城の植物

登山中、山桜、つつじ、など下界でも見られる花を見かけましたが、小城頭・栃城ならではのめずらしい(?)植物を目にしました。

キランソウ

岩場のゴツゴツしたところを好んで生えてました。

銀竜草(ギンリョウソウ)

咲きかけなのでカビみたいに見えますが、しっかり咲くとジブリの世界に出てきそうな神秘的な出で立ち。別名ユウレイタケ。

山頂

登り始めてからぼほ1時間で登頂。

この日は視界良好とは行きませんでしたが、かろうじて泰阜小・中学校の校舎・グラウンドが見えました。霞がかかっていないときには、冠雪した駒ケ岳がしっかり見えそうですね~。

風がほぼ無い日だったので、登山で上がった体温をクールダウンしつつ、しばしお昼休憩。「下山したら山菜づくしの懇親会だ」と聞き、食べかけたおにぎりをそっとカバンに戻しました。そういう情報は早目に言ってくれ(笑)

ちなみにこのエリア、スマホの電波はしっかり届き(Docomo、auは○、ソフトバンクは☓)、スピードテストも上下3Mbpsくらい出てました。山頂からライブ配信できそうですね。

youtubeにファンビデオ(?)があったのでシェアします。10年ほど前の動画ですが、山の印象は現在もほぼ変わらず。

下山(難所あり)

瓦礫を積み上げた山道。こんなところにもかつての苦労が伺えます。

下りのコースは難所がいくつかあり、「足を滑らせたら一巻の終わり」と脅されながら(笑)慎重に歩きました。ここなんですよね、子供連れてきて怖いのは💧

下山途中も面白いものがありましたよー。

松の根っこにあるコブから大量の黄色の粉が!!花粉?!ヤニ??!!と不思議がりながら燃やしてみたりしましたが、火はつかず。グーグル・レンズでも答えがわかりませんでしたが、いったいなんだったのか。色的に漢方系の効き目がありそうですが、煎じて飲む勇気まではありませんでした。

石積みの写真は「五つの峠」にも出てきた炭焼きの現場。ガイドさんの説明がなければ、「なんだろう??」で通り過ぎているところです。

林道に出るまで、頂上から1時間半ほど歩いたでしょうか。「一本杉登山口」まで降りてきました。ここから登るコースは、頂上まで2~3時間かかるそうです。たしかに、ずっと急斜面の上りでハードなコースだと思います。

林道を歩き、”山菜づくし”の待つ改善センターへ。

途中、アマゴの養殖場を通り過ぎ、保育園・小学校時代にはここのアマゴを川に放流してもらいアマゴの生け捕りなどのレクをやったことを思い出しました。あまり地元で栃城アマゴを食べる機会がないですね。今度その機会を作りますね~✋

急遽発生したタラの芽収穫イベントで、バケツいっぱいのタラの芽を採り、「これも天ぷらで~!!」と改善センターへ駆けつけましたが、時すでに遅し。。。天ぷら調理は終わってましたorz

交流会

ご覧ください、この山菜づくし。

こごみ、ヨモギ、山椒、コシアブラ、干し柿の天ぷらとタケノコの味噌炒め?+タケノコ汁。

個人的には山椒の天ぷらと干し柿の天ぷらが突き抜けてました。「ザ・田舎の贅沢」ってやつですね。おにぎりを諦めた甲斐がありました!!うますぎる!!!

お酒も入ったところで「五つの峠」鑑賞会。

撮影の地で、当事者の皆さんと一緒に鑑賞するとミラクルが起きます。

「これ、俺のひいばーちゃん」

「私の同級生です」

「あ、、、俺だ・・・」

と詳細な説明を聞きながら昭和30年代の記録映画を見たのでした。実際に小城頭を歩いてきたあとの鑑賞会は、特別な感じがしました。

炭焼き釜、林道、五つの峠。画面の向こうの当時の生活と、現代を生きる僕らと、生々しくつながった感覚がありました。映像だけでは、なかなか理解することが難しいですからね。今イベントのハイライトでした。

さて、泰阜のチロルを満喫した小城頭開山祭&安全祈願登山でしたが、企画側の高齢化が進み、イベントの維持が大変厳しくなってきているとのこと。山道の整備など、むらがるプロジェクトにも支援要請がありましたのでシェアしておきます。

僕らは、わりと若いチームなので(え?)メンバーの皆さん、出番ですね😉