オンライン勉強会「”古老は語る”第3集発刊イベントに向けて」を開催しました

2022/9/23(金) 「”古老は語る”第3集発刊イベントに向けて」と題し、オンラインで集まりました。

昭和63年から泰阜村で発行されている”村民のリアル”を綴ったインタビュー集「古老は語る」第3集の発刊を記念したリアル古老は語るイベントの実現に向け、実際に編集に関わられたメンバーから

  • 古老ってなに?!
  • 村誌とどうちがうの??
  • 何のために発刊されているの??

といった部分についても丁寧に説明を受けながら、編集者しか知り得ない裏話(苦労話)なども交え、意見交換をしました。

「古老は語る」とは

恥ずかしい話、私自身「古老は語る」の存在は知っていても読んだことがありませんでした。過去3集とも全戸配布されているにも関わらず、、、

村の歴史を知るには”泰阜村誌”がありますが、村誌が「プロによる史実に基づいた調査の結果」であるのに対し、”古老は語る” は村誌では語られていない村民のリアル(その人の感覚・感性・記憶を頼りに語られた)インタビュー集とのこと。

村誌づくりから派生した民族資料をまとめる目的のプロジェクトだったようです。

じっくり読んでみると、村の文化・風土の成り立ちや時代ごとの価値観を知る上で、これ以上の資料は無いと感じます。

古老 という言葉からは「成し遂げた人」「達観した人」「高齢者」をイメージしますが、今回の第3集では特に幅広くインタビューを実施するために対象年齢を概ね65歳以上と設定したそうです。

タイトルは「古老」ですが、この村で長く生活してこられた方すべてが対象だったんですね。

寄稿されたものにプラスして、「あの人に話を聞いたら面白そう」「この話ならこの人」といった持ち寄りの情報を元に、対象者を絞り、計70名ほどのインタビューを敢行されたとのことでした。

”古老”に違和感

いま人生100年時代を迎え、第1集発刊当時の古老と、令和3年時の古老では、インタビュー対象者の「古老」の捉え方もだいぶ変わったのかもしれません。ここ40年くらいの期間で、平均寿命が男女とも10年ちかく伸びていますからね。

60代で「あなた古老です」と言われても、”アタシ、まだイケてるしぃ~”と違和感を示された方(特に女性?)もいらっしゃったとか。私も、60代で古老と呼ばれちゃうと急に老け込みそうです。。。言葉のイメージってすごいですね。

そんなやりとりの苦労も多々ありながら、約2年かけて第3集を編集されたスタッフの方の努力も併せて、リアルイベント開催というかたちで村民の皆さんに共有したいです!

何が語られているの?

「古老は語る」で語られている内容は【当時の暮らしぶり】がメインになっており、登場する人物の感性と言葉が伝わりやすく編集され、物語のように収められています。

記憶を頼りに掘り起こされたストーリーの数々を読み進めると、「何も成していない」と謙遜される方々の人生にもドラマがあることが伝わってきます。

私は常々「泰阜村にしかない魅力とは何か」を考えるのですが、古老を語るを通して、やはり人・文化・食なのだろうなという思いを強くしました。

こういった、言語化が難しかったりなされていない魅力に関しては、義務感で誰かが伝えていくのではなく、村民の誇りや共通認識として、当たり前にやり取りされる地域になっていくといいなと思います。

そのほうがふるさとを面白がれるでしょ?

リアルイベント開催のアイデア

当夜意見交換された「古老は語るリアルイベント」の内容に関して ”こんなことができたら面白そう” と声が上がったものをまとめておきます。

  • 当時の食べ物を食べてみたい
  • 背板を当時の重さで担いでみたい
  • 竹スキーを滑ってみたい
  • 古老は語るインタビューの様子を再現して欲しい
  • 古老は語るを子どもたちに聞かせてあげたい
  • 実際に古老の方に登壇いただきたい

個人的には、「古老は語る」の編集から漏れたエピソードなどを聞く機会があっても面白そう!と思います。「フォークダンスで集会所の床を踏み抜いた」みたいな甘酸っぱいやつ、カモ~ンです(笑)

これらのアイデアを参考にしながら【リアルイベント開催チーム】を立ち上げて実施予定です。ご興味の有る方はお声がけください!繋がりが広がること間違いなし^^

次回むらがる勉強会

次回は2022/10/26(水) 「議員さんに聞いてみよう!」となります。昨年同テーマで開催した勉強会も好評・白熱でした。今回は話題の”あの方”に登壇いただきまーす✋

さて、今年のむらがる勉強会も残すところあと2回(+忘年会)。

勉強会と並行で進めているイベントもいくつかあり、年末にかけてオンラインもリアルも充実しそうです。お楽しみに♫