6月の勉強会は泰阜村の教育の現状について、教育事業に関わられている村職員の小黒さんと篠田精睦さんに話をききました。
はじめましての方、お久しぶりの方、お仕事終わりに駆けつけてくれる方などなど、忙しい中13名ほど参加しての勉強会となりました。
子どもの教育・子ども支援といえば、最近、兵庫県明石市の泉市長の内閣委員会での発言(子ども支援を主体にした政策)が話題となっていますが、ここ泰阜村ではかねてから子ども支援の取り組みがいくつもあります。
それを小黒さんがまとめてくれたのがこちらのパンフレット。
小黒さんがこのパンフレットを作られたキッカケが「村の魅力に気付けていない村人が多く、もったいない!」との思いから、と語っていただいたとおり、皆で読み合わせするだけでも泰阜村が持つ魅力に自信が持てるほどのすばらしい内容になっています。
縮小版をこちらからダウンロードいただけますが、紙のパンフレットは役場にあるそうです。小黒さんを訪ねて窓口に行ってみてください。
村内の取組みを語る際、何かと問題点がクローズアップされがちですが、その取組みが始まった経緯や、企画した人の想いを直接聞く機会ってすごく大事だと思うのです。共感が協力を生み、想いが共有されて初めて自走するイベントができあがると考えています。
そういう意味では、想いや経緯が曖昧になっているイベントは今後見直していく必要があるとも感じます。誰かがしんどいだけの取組み(または全体の一部の人だけが楽しんでいる取組み)は、継続の意味を問うタイミングに来ているのかもしれませんね。勉強会ではそんな意見がいくつも聞かれました。
コミュニティスクール会長として活動されている篠田精睦さんからは、「子ども太鼓」や「プレーパーク」などへの取組みを企画・運営されてきた経緯と想いをお伝えいただきました。
篠田さんの村の子供達への想いは教育の枠を超えています。「生き方」や「楽しみ方」といった人生の指針を示されてきたのだと思います。行政や地域を巻き込む行動力と、信念を貫く継続力に大きな愛を感じました。
コロナ以降、子ども太鼓・プレーパークといった「人が集まるイベント」はなかなか運営が難しくなっているということでしたが、この伊那谷の地域でも大きなイベントが続々と復活しています。そろそろ「リアルで集まる」を本格化していきたいですね。
コミュティスクール等の活動は「世代を超えた交流が生まれる」ことも狙いのひとつ、とのことでした。大人と子供が交わることで、教えること・教わることが学びになり、学びの連鎖が泰阜村の魅力にもなっているのでしょう。
村に生きるものとして、村内の熱い取り組みを知らないことはデメリットしか無いように思います。むらがるプロジェクトがそういった情報のハブになれるといいな。
今回は泰阜村誌上巻より、教育に関した問題を2つ用意しました。村内の寺子屋の数を調べると、この地域の「学びたい!」という意思が大きかったことがわかります。
次回は7/26(火)を予定しています。
”古老は語る” は第3集発刊の記念イベントが別途企画中ですので、内容を変更し違うテーマでの勉強会となるかもしれません。またゲストをお呼びしての勉強会も実施していきたいですね。